DMOは観光スポットを"オススメ"してはいけないのか?
DMOには色々な法人格があります。主なものは以下のとおりです。
ざっくり言うと、公益法人やNPOは利益追求したらダメで、一般法人や株式会社はしてもいい。ウチは公益法人なので、どんな事業をするにしても公益性が大事になります。
そこで最近の悩みがひとつ。
観光地のメディア運営をするとなると、ユーザーにWEB検索で見つけてもらわないと話にならないので、ニーズが強いテーマやよく調べられるワードを当然意識することになります。そこで避けては通れないのが「オススメ」という言葉。
以前、mierucaというサービスのお試し版を使って調べたキーワードマップをみても「おすすめ」や「オススメ」というワードの強さは一目瞭然です。
ですが、最近コンテンツを作っていると「オススメという言葉を使うな!」とか、「そこを取り上げると、他のところへの配慮が」という指摘を受けまくってしまって、大変困惑しています。
それを気にして、配慮に配慮を重ねて、あれもこれも横並びに紹介するような記事に、いったい誰が興味を示すでしょうか。ただでさえ情報が氾濫して探し出すのが面倒くさくなっていると言われているにも関わらず。
そこで二の足を踏んでしまってユーザーへリーチする機会を失ってしまい、結果として来てくれていた観光客をみすみす逃し続けていては、公害法人と言われても仕方がありません。
まぁ、特定の施設をオススメしても不平不満が生じないように、理論武装して客観的な基準を設けて非の打ち所のないコンテンツを作れ、というのが答えなのかもしれません。でも、そういうコンテンツほどつまらないし、作っていても面白くない。ユーザーが一番読みたいのは、DMOの職員自身がオススメするスポットやコース、生の声だと思うんですよね。それが分かっているのにできないもどかしさと言ったらないです。
ただ悩んでいてもしょうがないので、解決策として期待ができるのは2つ。
- 制約があるなかで作った自前のコンテンツを呼び水にして、民間事業者から寄稿を募る仕組みを作ること
- とにかく簡単に量産できる記事テーマ(来月の新着イベント!とか)を用意すること
たぶん、同じようなことで悩んでいる人が、これまでにもいるだろうし、これから更に増えると思うので、うまいやり方があればシェアして欲しいものです。